95歳女性 大阪狭山市
足腰の冷えと夏バテが例年ひどく何とかしてほしいと来院。
この患者様は95歳の高齢にもかかわらず常におひとりで家事や買い物、病院の通院をこなし、90歳を過ぎてから書道を習いはじめ、なかなか行動的な方です。そんな元気な方でも足腰の冷えや夏バテは辛いようです。
この患者様は以前からお灸がお好みで、特に直接肌にもぐさを置いておこなう昔ながらの透熱灸を希望されていました。ただ、高齢のため体力を考慮し、灸点紙という丸いシールをツボに貼り付け、その上にもぐさを据えるようにしました。選んだツボは両足の要穴、【足三里】【三陰交】【太衝】とその周囲の反応点にもぐさを各5壮すえます。
お灸の施術は一度おこなえば良いというものではなく、できれば週に2~3回のペースで施術致します。
この患者様の場合、今年の5月から始め、週2回を3カ月継続して経過を観察したところ、例年あった足腰の冷え感が今年はなく、8月の真夏日が続いた時でも元気よく過ごせています。足のお灸を継続していくことで全身の血行が良くなり、行動することに前向きになり、生活に意欲が出てくるのではないかと思います。