【お灸】は体の表面でるツボに灸点紙という丸いシールを貼り付けその上に米粒大に捻った艾(もぐさ)をすえます。その艾に線香で火をつけ燃やす治療法で、心地よい熱感がジーンと伝わり、体の深部にしみわたります。
【お灸】初体験の患者様からは「意外と熱くないね」、「体がポカポカしてきた」「こんなに気持ち良いものならもっと早くやってもらえば良かった」などご感想をいただいております。
【お灸】の効果を最大限にいかすには週2回~3回の施術が必要です。まず6カ月間続けてみてください。治療開始から6カ月がたち、6カ月前を振り返ってみると、「以前より元気になった」「症状が楽になっている」「体が軽くなった」と感じていただけるはずです。
【お灸】の効果は皮膚表面のツボに温熱刺激を加えることで、体内からヒートショックプロテインと呼ばれるタンパク質が分泌し、それが血液中に放出され血流にのって体中を巡ります。ヒートショックプロテインが発生すると血液中の白血球の数が増幅し体を内部から強化します。これを自己免疫力といい、【お灸】はその自己免疫力を活性化させる施術になります。
【お灸】は現代医学のお薬や治療法のない、はるか昔に先人たちが経験的に発見した現代でも十分通用する民間療法です。
【お灸】で改善が期待できる疾患・・・
胃腸障害、慢性疲労、下肢運動障害(片麻痺)、不眠、不妊症、生理痛、生理不順、更年期障害、冷え性、虚弱体質、初期の悪性疾患、認知能力の低下、細菌やウイルス感染の予防と治療、自己免疫力の向上、その他
【お灸】の施術としては具体的には足の3つの要穴を基本とし、さらに症状に応じたツボを選び施術します。
【足三里】
足の陽明胃経の合土穴、四総穴の1つで腹部の症状の常用穴。胃腸の調子を整えるツボです。健脚のツボとしても有名です。膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分上、骨の際にあります。
《作用》胃腸疾患、婦人科疾患、高血圧、慢性疲労、坐骨神経痛、膝や足の障害
【三陰交】
足の太陰脾経の1つで婦人病の常用穴、女性にはぜひ覚えて頂きたいツボです。
足の内果(内くるぶし)の高い所から指4本分上、骨の際にあります。指で押すと痛い所です。
《作用》婦人科疾患、生殖器系疾患、慢性出血症状、消化吸収不良、神経衰弱
【太衝】
足の厥陰肝経の原穴で兪土穴、鎮静降圧作用があると言われています。足の親指と示指の間、一番足の甲寄りの所、指で押すと痛い所です。
《作用》頭痛、のぼせ、めまい、不眠、胸脇苦満、生理不順、足背痛、片麻痺