― 鍼灸が自然な回復をサポートします ―
「首から肩、腕にかけてズキズキ痛む」
「指先がしびれて、力が入りにくい」
「首を動かすと痛みが悪化する」
このような症状は、頚椎椎間板ヘルニアによって引き起こされている可能性があります。
ヘルニアとは、椎間板(骨と骨の間のクッション)が飛び出し、神経を圧迫する状態のことです。
多くの場合、整形外科では痛み止めや牽引治療、場合によっては手術が検討されますが、鍼灸による保存療法(手術を避ける治療)が有効なケースも多数あります。
鍼灸が頚椎ヘルニアに効果的な理由(現代医学的視点)
① 神経周囲の炎症を抑える
椎間板が飛び出すと、神経のまわりに炎症が起こり、痛みやしびれを引き起こします。
鍼治療には、局所の血流を促進し、炎症性物質(ブラジキニンやプロスタグランジンなど)を抑える働きがあることが、研究により明らかになっています。
これにより、痛みの緩和と組織の回復を促すことが期待できます。
② 筋肉の緊張をゆるめて圧迫を軽減
頚椎まわりの筋肉が緊張すると、椎間板や神経への圧迫が強くなり、症状が悪化します。
鍼によって筋肉の深部にあるコリ(トリガーポイント)を直接刺激し、緊張を緩和することで、神経への圧力を軽減できます。
これにより、腕の痛みやしびれの軽減にもつながります。
③ 脳内の鎮痛メカニズムを活性化(内因性オピオイド)
鍼治療は、脳内からエンドルフィンやエンケファリンといった“天然の鎮痛ホルモン”の分泌を促します。
これらはモルヒネに似た作用を持ち、神経の過敏な痛みをやわらげる働きがあります。
そのため、慢性的な首の痛みや神経痛にも効果が期待できるのです。
④ 神経の興奮を落ち着ける(ゲートコントロール理論)
痛みの信号は、脊髄→脳へと伝わって「痛み」と認識されます。
鍼刺激は、その「痛みの通り道(ゲート)」をブロックする役割があるとされています(ゲートコントロール理論)。
これにより、実際の神経圧迫がある場合でも、痛みの感じ方をやわらげる効果が期待できます。
鍼灸治療は「体にやさしい選択肢」です
頚椎ヘルニアに対して、鍼灸は手術を伴わない、安全で自然なアプローチです。
比較項目 | 一般的な治療 | 鍼灸治療 |
---|---|---|
痛み止めの使用 | 必要 | 不要 |
副作用 | あり | ほぼなし |
筋肉の柔軟性改善 | 限定的 | 可能 |
神経圧迫の軽減 | 一部のみ | 筋緊張や血流の改善で対応可能 |
自然治癒力の促進 | 少ない | 高い |
このような方におすすめです
- 痛み止めでは症状が改善しない方
- 手術はできる限り避けたい方
- 慢性的な首や肩の痛みに悩んでいる方
- 腕のしびれ・だるさで日常生活に支障がある方
- リハビリと並行して自然な回復を目指したい方
専門的な知識と技術でサポートします
当院では、頚椎ヘルニアのメカニズムを理解したうえで、神経・筋肉・自律神経へのアプローチを的確に行います。
症状の程度や体質に応じた、無理のない・効果的な施術を行いますので、安心してご相談ください。


